階段の高さ平均は?建築基準法と安全な階段の作り方

階段の高さ平均は?建築基準法と安全な階段の作り方

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マイホームを建てたいと考えている、またはリフォームをしたいと考えている方の多くが、安全で快適な住空間を実現したいと考えています。
中でも、階段は特に安全性を考慮すべき場所です。
転倒や滑りによる事故を防ぐためには、建築基準法で定められた基準を理解し、それに基づいた設計を行うことが重要です。

□階段の高さ平均は?建築基準法が定める基準

階段の高さ、幅、踊り場の位置など、建築基準法では安全な階段の基準が定められています。
これは、階段の上り下り時に躓きや滑りによって転倒するリスクを軽減するためです。
建築基準法で定められた基準は、住宅、劇場や映画館、小学校の児童用階段など、用途によって異なります。

1:一般的な戸建て住宅の場合

一般的な戸建て住宅の場合、建築基準法では以下の基準が定められています。

・1段の高さ(蹴上):23cm以下
・階段の奥行(踏面):15cm以上
・階段の横幅:75cm以上

2:劇場や映画館、公会堂などの場合

住宅とは異なり、劇場や映画館といった強固な構造を持つ建物では、より安全性を重視した基準が適用されます。

・1段の高さ(蹴上):18cm以下
・階段の奥行(踏面):26cm以上
・階段の横幅:140cm以上

3:小学校の児童用階段の場合

身長が低い小学生が使用する階段では、さらに安全性を考慮した基準が設けられています。

・1段の高さ(蹴上):16cm以下
・階段の奥行(踏面):26cm以上
・階段の横幅:140cm以上

□昇りやすい階段の幅と安全性

建築基準法で定められた基準は、安全性を確保するための最低限の基準です。

しかし、住み心地や使い勝手を考慮すると、基準値だけでは十分とはいえません。
快適な生活を送るためには、さらに一歩踏み込んだ設計が必要になります。

1:昇りやすい階段の幅

一般的に、昇りやすい階段の幅は、踏み面が20cm~22cm、蹴上は1段あたり18cm~20cmといわれています。
この範囲であれば、ほとんどの人が快適に階段を昇り降りできます。

2:高齢者や足の悪い人のための配慮

高齢者や足の悪い人がいる家庭では、階段の安全対策が特に重要です。
転倒防止のために、手すりを設置したり、段のふちに滑り止めを貼るなどの対策が有効です。
建築基準法では、片方に壁のない階段には手すりを設置することが義務付けられています。

3:階段の幅と安全性のバランス

階段の幅は、広すぎても狭すぎても危険です。
広すぎる場合は、踏み外したり、転倒したりするリスクが高まります。
狭すぎる場合は、昇り降りが困難になり、危険な状況が生じます。
そのため、階段の幅は、安全性を考慮しながら、快適に利用できる幅に設計することが重要です。

□まとめ

建築基準法では、階段の高さ、幅、踊り場の位置など、安全な階段の基準が定められています。

しかし、住み心地や使い勝手を考慮すると、基準値だけでは十分とはいえません。
高齢者や足の悪い人がいる家庭では、手すりや滑り止めなど、さらに安全対策を検討する必要があります。
階段は、家の中でも特に安全性を考慮すべき場所です。
安全で快適な住空間を実現するためには、建築基準法を理解し、それに基づいた設計を行うことが重要です。
茂原市周辺でマイホームを建てたいとお考えの方は、ぜひ当社までご相談ください。